板状筋について【ラクリスfit大阪/寝屋川/香里園/整体】

板状筋(ばんじょうきん)は、首と背中の深部に位置する筋肉で、身体の姿勢維持や頭部の動きに重要な役割を果たします。本記事では、板状筋の解剖学的特徴、機能、ストレッチ方法について詳しく説明します。

#### 板状筋の解剖学
板状筋は、頸板状筋(けいばんじょうきん)と頭板状筋(とうばんじょうきん)の2つに分かれます。

- **頸板状筋(Splenius Cervicis)**:
  - 起始: 第3から第6胸椎の棘突起(きょくとっき)。
  - 停止: 第1から第3頸椎の横突起(おうとっき)。
  - 機能: 首を側方に曲げたり、回旋させたりします。また、首を後屈させる役割もあります。

- **頭板状筋(Splenius Capitis)**:
  - 起始: 第7頸椎と上部胸椎の棘突起。
  - 停止: 頭部の乳様突起(にゅうようとっき)と後頭骨の一部。
  - 機能: 頭を後方に引っ張ったり、側方に回旋させたりします。

#### 板状筋の機能
板状筋は、首と背中の姿勢を維持するために重要です。また、頭部や首の動きをスムーズに行うための主要な筋肉の一つです。具体的には、以下の機能を持ちます:

- **頭部の後屈**: 頭板状筋が働くことで、頭部を後方に倒す動作が可能になります。
- **側屈と回旋**: 頸板状筋と頭板状筋が協力して、首を左右に曲げたり、回旋させたりします。

#### 板状筋のストレッチ方法
板状筋の柔軟性を保つためには、定期的なストレッチが重要です。以下に簡単なストレッチ方法を紹介します:

1. **側屈ストレッチ**:
   - 直立または座位で背筋を伸ばし、右手を頭の左側に置きます。
   - ゆっくりと右手を使って頭を右側に倒します。このとき、左肩が持ち上がらないように注意してください。
   - 約20〜30秒保持し、反対側も同様に行います。

2. **回旋ストレッチ**:
   - 直立または座位で背筋を伸ばし、首をゆっくりと右に回します。
   - 最大限に回したら、その位置で20〜30秒保持します。
   - 反対側も同様に行います。

3. **後屈ストレッチ**:
   - 座位で背筋を伸ばし、両手を頭の後ろに置きます。
   - 頭をゆっくりと後方に倒し、同時に顎を上げるようにします。
   - 約20〜30秒保持します。

#### おわりに
板状筋は、首や頭部の動きを支える重要な筋肉です。日常生活やデスクワークでの長時間の同じ姿勢は、板状筋に負担をかけることが多いため、定期的なストレッチやエクササイズを取り入れて、筋肉の柔軟性を保つことが重要です。健やかな姿勢と快適な日常生活を送るために、板状筋のケアを忘れずに行いましょう。